☆☆☆鍼灸治療の手順☆☆☆
来院された患者さんに対して、次のような手順で治療を進めていきます。
1.問診
- まず患者さんが現在一番つらいと感じている症状を伺います。複数の症状を持っている場合には、それらを全てお聞きします。
- 次に体全体の状態を伺います。睡眠、食欲、便通、今かかっている病気、過去にかかった病気や怪我、服用している薬などです。
2.接診(せっしん)
- 症状のある患部や手足、お腹などの皮膚の状態、熱感、冷感、皮下組織の状態などを触診により診ます。
- 次に脉診し、全身の状体を診て、治療方針を決めます。
3.治療(本治法)
- 「1」、「2」の結果に基づき、全身の「気血」の流れを調整するため、手足のツボに鍼をします。
- その後、「気血」の流れが調整されたかを、脉診により確認します。
4.治療 (標治法)
- 「3」の段階で症状がなくなったり、軽くなったりすることもありますが、さらに治療効果を増すために、症状のある場所やその関連する場所などに鍼をします。必要に応じて温灸なども行います。
- その後、脉診により「気血」の流れが乱れていないことを確認して治療を終わります。
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