☆☆☆鍼灸治療の治療方針☆☆☆
当治療院の鍼灸治療は、東洋医学を基礎とした脉診流経絡治療(みゃくしんりゅう けいらくちりょう)であります。
「脉診流とは...」
本来東洋医学の基本的な考え方として、人間の体には、気血というものが流れていると考えています。 脉診流とは、この気血の状態が今どうなっているのかを手首の脉やお腹で観察する診察法を東洋医学的に表現したものです。
「経絡治療とは...」
流れが悪くなった気血を髪の毛程度の太さの極めて細い鍼や皮膚に刺さない鍼を用いて、正常に回復させる治療法です。
「気血とは...」
身体を昼夜休むことなく運行し、生体の成長、発育、疲労回復、病的変化の排除や生殖作用等あらゆる生命活動をつかさどる生命的エネルギーであります。
よって、この気血の調整を行なうことで、人間が本来持っている生命力を強化し、体質を改善していくのがこの鍼灸術の目的であります。つまり、この鍼灸術は、正にまるごとの人間治療といえます。ですから、当治療院を訪れるきっかけとなった個々の疾患にのみ効くだけでなく、同時に存在する様々な症状や合併症にも総合的に効果が表れていきます。
たとえば、肩こりの治療を受けているうちに、「夜よく眠れるようになった」、「血圧が下がった」、「体のだるさが無くなった」、「便通が良くなった」、「冷えのぼせが無くなった」等の声をよく聞きます。この様に、生命力を強化する気血の調整により、人間が本来持っている病を治す力(自然治癒力)を高め、結果として身体全体の病苦・症状を消し去っていこうとするものが、この脉診流経絡治療なのであります。
「どのような病気に効果があるのか...」
まるごとの人間治療であればこそ、肩こり、腰痛、膝の痛み等のみならず、内臓疾患、更年期障害、不妊症、アレルギー疾患、自律神経失調症、不眠症、慢性疾患等や、妊娠中でお薬を使いたくない方、また、病院の検査では異常は見つからないが体のどこかに痛み・だるさ・苦しさなどのある方等 全身に様々な疾患や症状のある方にもお勧めできます。そして症状の改善がみられた後でも、定期的に継続治療をしていくことで、常に全身の気血のバランスが整い、諸病の発現を防ぎ(未病を治す)、健康増進を図っていくことができるのです。
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